研究者の熱意

igakukai2023

先日、日本医学会総会に参加しました。

4年に1回開催される学会で、最先端の話題や研究結果について、著名な医師や研究者が講演します。

新型コロナウイルス感染の影響で、1年延期での開催でした。 

今回は東京で開催され現地参加しましたが、コロナ禍になってからの学会は、現地参加とWeb参加を選べるハイブリッド形式で開催されることが多くなりました。

新型コロナウイルス感染症により、世界中でとてつもない負の影響を受けましたが、ミーティングや講演会がオンライン形式で行えるようになったことは、便利になり良かったと感じます。 

また複数の会場で発表がすすむため、興味深い演題の発表時間が重なると、どちらかしか聴きに行けなかったのですが、後からオンデマンドで聴講できるのも嬉しいです。 

今回の学会では、人生100年時代を健康に生きるということが、テーマのひとつでした。 

腸内細菌についての研究がたいへん活発に行われていました。

病気と腸内細菌のかかわりについては、今後も深く研究され、治療にも役立てたいというところが目標です。 

また、がんがより早くわかる診断方法についてや、がんの転移が起こるかどうかを予測する方法についての研究など、興味深い話題がたくさんありました。 

がん検診受診率の低さについても、取り上げられていました。

やはり、「簡単にできる検査」だと住民は受けやすいようですが、精密検査の結果が通知されても、全員が医療機関を受診しているわけではなく、その割合も目標値からはだいぶ遠いそうです。 

最近は、研究成果がすぐに実際の医療の現場で役立つものが増えており、研究者も臨床の場に応用可能なアプローチを検討しながらすすめているようです。 

医療は日進月歩で、過去には治ることなどないと考えられていた病気の治癒が望めるようになるなど、その発展は目覚ましいものがありますが、何より、研究者の熱意がすごいと感じました。 

こうした多くの研究者による日々の努力をもとに医療は進歩しており、その恩恵を授けるべく私たち医療者は学び続け、あらたな治療や最適な治療を患者さんに提供していかなくては、と改めて実感した学会参加でした。 

 

Akiko 

 

 

 

ページ上部へ戻る