世界禁煙デー
5月31日は「世界禁煙デー」です。
私はタバコは一度も吸ったことがないので味は分かりませんが、匂いと煙が苦手です。
世間はすっかり禁煙社会。
2018年に厚生労働省から、たばこの害は社会全体の大損失になるという研究結果が出されています。
主な内訳は、
・たばこが原因と考えられる病気(がん、脳卒中、心筋梗塞、認知症)にかかる医療費:1兆6900億円(うちがんの治療費5000億円超)
・これらの病気で必要になった介護費:2600億円
・煙草による火災などの関連費:1000億円
・受動喫煙が原因の治療費:3300億円(脳血管疾患が多い)
どれもこれも、桁が違い過ぎて想像しにくいですが、莫大な金額になっていることは分かりますよね。
やはり、禁煙と受動喫煙防止対策が必要不可欠です。
日本医師会のサイトでも、健康予防の観点から「禁煙は身体への愛」「禁煙は周囲への愛」「禁煙は社会への愛」というコンテンツが出されています。
煙草はニコチンによる身体的・心理的依存でなかなか止めるのが難しく、今は身体に害を与える依存性薬物とされているので、禁煙外来も多くなりました。
病気の原因になるだけではなく、手術、化学療法、放射線療法、効果的ながん治療の妨げにもなってしまいます。
当クリニックの問診票に喫煙習慣の有無についての質問がありますが、割合としては少ないものの喫煙されている方はいらっしゃいます。
ニコチンの多量摂取による血流悪化が腸管の動きも低下させ便秘につながる場合や、逆にニコチンの作用で下痢につながり肛門のトラブルの原因になることもあります。
昔から百害あって一利なしと言われているタバコ。
ご自身は吸わないけど、パートナーが吸われているという方も多いと思います。
世界禁煙デーということで、改めてご自身の身体、大切なパートナーやご家族の身体への愛を考える日になってほしいです。
Miya