帯状疱疹
昨日のAIR-G brilliant days Fでは、帯状疱疹のお話をしました。
疲れがたまり、体調を崩してしまったときなどに、帯状疱疹という病気を発症することがあります。
帯状疱疹は、多くの方は胸から背中の肋骨にそって痛みが出て、水ぶくれや発疹がでますが、顔や腕、足、臀部など、いろいろな部位に起こります。
札幌フィメールクリニックでも、胸の下から脇にかけての痛みで来院された方や、おしりのぴりぴりした痛みで受診された方が、帯状疱疹を発症している場合があります。
治療が遅れると、治るまで長くかかることがありますし、帯状疱疹後の神経痛が残る場合があるので、早期診断・早期治療が重要です。
治療法は抗ウイルス薬の飲み薬と塗り薬で、痛みに対して鎮痛剤を処方します。
帯状疱疹は、子どものころに罹った水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。
水ぼうそうに罹ったときに免疫ができているのですが、年齢とともにその免疫が低下し、神経節に潜伏しているウイルスが活動的になり発症するのが帯状疱疹です。
帯状疱疹は50歳を超えると発症しやすくなり、年齢とともに増加し、さらに帯状疱疹後神経痛も、加齢とともに頻度が高くなると言われています。
帯状疱疹ワクチンは、過去に水ぼうそうに罹ったことのある人で、50歳以上に推奨されています。
シングリックスという名前のワクチンです。
帯状疱疹ワクチンの接種回数は2回で、初回接種から2か月後に2回目を受けます。
6か月以内に2回目を受ける必要があります。
効果は接種後7から10年間、90%ほどとのことです。
価格は1回の接種で2万円以上ですので負担に感じるかもしれませんが、ワクチンで発症予防、もしくは重症化予防ができるますので、検討しても良いと思います。
帯状疱疹に罹ったことがある方も、帯状疱疹ワクチンを受けることができます。
他に、高齢者向けに定期接種といって公費が負担されるワクチンに、肺炎球菌ワクチンがあります。
65歳から100歳までが対象で、5歳刻みで毎年対象者が変わります。
肺炎球菌ワクチンの接種は1回です。
どの医療機関で実施しているかは、それぞれお住まいの自治体のホームページなどを参考にしてください。
Akiko