しこりについて

shikori

札幌フィメールクリニックには、毎日「しこり」の症状で来院される方がたくさんいらっしゃいます。

肛門外科にはお尻のしこりの症状で、乳腺外科には胸のしこりに気づいて受診されます。 

しこりとは皮膚や皮下組織にできる腫瘤(塊)です。

しこりがすべて腫瘍とはかぎりません。

腫瘍は良性と悪性があり、細胞が異常に増えた塊のことです。 

乳房の良性のしこりの殆どは、表面がスムーズで弾力があり、コロコロとよく動く傾向にあります。

悪性のしこりであるがんは、硬くごつごつとして、ときには皮膚や大胸筋に浸潤して動きが悪くなります。

ただし、小さながんであれば、その特徴はあまりみられません 

乳房の良性のしこりは線維腺腫がもっとも多く、これと見分けのつきにくい葉状腫瘍もあります。

また袋状の構造のなかに分泌物がたまった嚢胞(のうほう)も、ときにしこりとして触れることがあります。

触っただけでは判断がつきません。 

わきの下のしこりが気になり来院される方も比較的多いのですが、わきの下の体毛が生える部分のしこりは、ほとんどが皮下のもので、乳房の病気と関係があることは滅多にありません。 

肛門や肛門近くのしこりは、いぼ痔、血栓性外痔核、皮膚皮下腫瘍などが多く、とくに血栓性外痔核は突然できて痛みと伴うことが多いため、みなさん驚いてすぐに受診されます。 

気になるしこりに気づいたら、しこりのできた部位によって受診する科が異なってきますので、受診する前に医療機関に確認されるとよいでしょう。 

良性か悪性かは自身では判断できませんので、一度受診し必要な検査や処置を受けて下さいね。 

 

Mami 

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