アレルギー
昨日のAIR-G brilliant days Fでは、アレルギーのお話をしました。
今年は、花粉症の症状が強く出たという方が多かったと聞きました。
最近はアレルギーをもつ方が増えているようですね。
アレルギーとは特定の物質に対して免疫反応がおこり、身体に症状が出現するものです。
毒物など、摂取したひと誰にでも症状が出るものとは異なります。
アレルギーには4つのタイプがあります。
医学生はこのアレルギーについて免疫学のなかで勉強します。
なかなかややこしい学問ですが、現在の医学は免疫のしくみを知らなければ、病気や治療法を理解することはできないといっても過言ではありません。
食物アレルギーや花粉症、気管支喘息、アトピー性皮膚炎はⅠ型アレルギーに分類されます。
アレルギーの原因であるアレルゲン(抗原)が体内に入ると、それぞれのアレルゲンに対し特異的IgE抗体というものがつくられ、これが血液や腸、皮膚に存在するマスト細胞に結合したのち、再びアレルゲンが体内に入った時に、アレルゲンがIgE抗体に結合して、免疫反応がおこり、ヒスタミンやロイコトリエンなどのアレルギー症状をおこす物質が放出され、症状を引き起こします。
食物アレルギーは幼少時から起こることが多いと考えられていましたが、最近は大人になってから初めて発症するケースが増えており、成人の10人に1人が、何らかのアレルギーを持っているとも言われています。
子供の食物アレルギーは卵、牛乳、小麦が大部分を占め、年齢とともにアレルゲンの種類は少しずつ変化します。
大人で発症する場合は甲殻類や果物、小麦などが多い傾向があります。
症状の出方も大人と子供では異なります。
子どもは全身にかゆみや蕁麻疹を引き起こすのに対し、大人は口やのどのかゆみや腫れを起こします。
大人の食物アレルギーは花粉症とのかかわりが深いことが特徴です。
花粉と果物に含まれる抗原が似ていることで、果物を食べたときに花粉がやってきたと身体が認識して、アレルギー症状を起こすのです。
これを交差反応といいます。
シラカバ花粉症の方は、リンゴ、サクランボ、モモ、ナシ、キウイなどでアレルギー症状が起こす可能性があります。
抗原が似ているために交差反応を起こすものはほかにもあり、クラゲに刺されたことのある人におこる納豆アレルギー、ペットのマダニが原因でおこる牛肉や豚肉アレルギーなどがわかっており、交差反応による食物アレルギーはまだまだたくさんあると考えられています。
大人になってから特定の食べ物でいつもアレルギーが出るようであれば、やはりその食材を避ける必要があります。
不安があればアレルギー科で検査を受けてみましょう。
Akiko