乳がん検診は何歳まで?

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先週のAIR-G brilliant days Fでは、乳がん検診を受けてほしい年齢についてお話しました。

乳がんに罹る日本人女性は、毎年増え続けています。

一方で、乳がん検診受診率の伸びは今一つで、全国平均でも50%に満たない状況です。

さらに北海道は全国平均を10%近く下回っています。

では、どの年代の女性に乳がん検診を受けてほしいかというと、厚生労働省は対策型検診として、40歳以上の女性に2年に1度の乳がん検診受診を勧めています。

各自治体が住民を乳がん検診の費用を助成しています。札幌市ですと2000円未満の自己負担で受けられます。

札幌フィメールクリニックでは、35歳から乳がん罹患数が上昇することから、35歳くらいから1年に1回乳がん検診を受けてほしいとお伝えしています。

乳がんに罹りやすい年齢は40代後半に最初のピークがあり、60代が最も多いことから、40歳から69歳までの女性に、できれば1年に1回検診を受けてほしいとお伝えしてきました。

ところが、5歳刻みであらたな乳がん患者さんの数を統計しているがん情報センターによると、2019年の乳がん罹患者数がもっと多いのは、70歳から74歳でした。

現在の70代女性は、趣味や家事、介護、お孫さんのお世話など忙しく過ごしている方が多いと思います。

なかにはお仕事を続けているという方もいるでしょう。

正規雇用の場合は、健康診断を受ける機会があると思いますが、退職してからは機会がへり、さらにがん検診となると、多くの方は遠のいているのではないでしょうか。

60代から70代のお母様を持つ皆さんには、ぜひ一緒に乳がん検診に行ってみようと誘っていただけたら嬉しいです。

また、いろいろな施設で乳がん検診の待遇をチェックしたいという方もいらっしゃると思いますが、マンモグラフィ検査での検診を受ける場合は、できるだけ同じ施設で受けていただくと、過去の画像と比較して診断することができるため、小さな病変も見つかりやすくなりますので、ここが気に入った!という検診施設を見つけて、通ってほしいと思います。

かかりつけ医、という言葉がありますが、がん検診においてもご自身が信頼して通い続けられるような施設を早くに見つけていただき、継続して受け続けることを習慣にしてほしいと思います。

7月9日日曜日は、日曜乳がん検診を実施します。

お仕事がお休みの方は、受診の良い機会にしていただけたら嬉しいです。

Akiko

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