病気のことを知りたいとき
今までにはなかった身体の症状に気付いたとき、どんな病気になってしまったのだろうと動揺してしまうことは、どなたにでもあると思います。
そんな時、皆さんはどうやって病気のことを知ろうとしていますか?
昨日のAIR-G brilliant days Fでは、病気の情報の調べ方についてお話しました。
札幌フィメールクリニックを受診する患者さんの中にも、病気のことを検索しすぎて、疲弊しきって来院する方がいらっしゃいます。
自分に起こっている症状が重大な病気かもしれないと不安になり、同じ病気かもしれない個人の書き込みを手当たり次第読んで、さらなる不安に陥ってしまったということは、珍しくありません。
同じ病名でも、身体の状態は決して同じわけではありません。
まだ診断される前から情報に翻弄されてしまうことがないよう、まずは病気なのか、そうではないのか医療機関を受診して診察を受けましょう。
どうしても知りたいことがある場合は、医学系学会や医療機関が、各ホームページで病気のことを解説していますので、参考にしてください。
がんについては、国立がん研究センターが監修する「がん情報サービス」というサイトがあり、日々データを更新しながら、一般の方向けにも情報を公開しています。
https://ganjoho.jp/public/index.html
がんと診断されたら、その後の生活の不安もありますので、他のがん患者さんが発信しているブログなどを読んで共感を得られると、安心できるという気持ちもよくわかりますが、副作用や治療法の選択などは、患者さんひとりひとり異なっているものですので、正しい情報を得てもらいたいと思います。
もちろん、がんの治療中の方は、やはり同じがんを患った方とそれぞれの体験を共有することで、さらに病気を受け止め前向きになれることもあるので、患者会や患者さん同士のコミュニティは、とても良い活動だと思います。
また乳がんに罹った方のご家族も、深く悲しみ、どのように接してよいか悩むこともあります。
そんな時には、ご家族向けのコンテンツもありますので、目をとおしていただければと思います。
何よりも、症状を感じたらまずは診察を受け、その際に気になることは主治医に質問しましょう。
たくさんの情報の中から自分に必要なものを知識として身につけ、病気のことを理解しながら治療を受けることが大切です。
そして、やはりセルフチェックと乳がん検診です。
乳がん検診は35歳以上の女性に、年1回受けることをお勧めしています。
またセルフチェックは月1回、生理のある方は生理が終わるころが良いタイミングです。
しこりを探そうとして強く触れることはせず、指の腹をつかってやさしくすべらせるように触れてください。
普段の触れた感じが身につくと、小さな変化にも気がつくようになりますので、習慣にしてほしいと思います。
Akiko