水中毒と経口補水液
毎日ジリジリと照りつけるような暑い日差しと、サウナのような高気温が続いており、気が滅入ってしまっている方も多いのではないでしょうか。
朝方はともかく、日中はクラクラするほどの暑さで、10分も外を歩いていると茹でダコ状態です。
先日、朝の情報番組で「水中毒」「経口補水液の飲みすぎ注意」について放送されていました。
「水中毒」は初めて耳にする症状だったので、よくよく聞いてみると、水分を補おうと大量の水を飲むことによって引き起こす症状だそうです。
血液中の塩分濃度(ナトリウム)が急激に低下し、「低ナトリウム血症」の状態になることが水中毒の原因といわれています。
主にめまいや頭痛、多尿、頻尿、下痢、悪化すると吐き気や嘔吐、意識障害といった症状が起こります。
「水中毒」にならないためには30分~1時間おきにコップ1杯くらいを目安に水分を摂ること、また、水分だけでなく塩や梅干しなどの塩分を摂ることも推奨されています。
緑茶やコーヒー、紅茶に含まれるカフェインには利尿作用があるため水分補給には不向きですので、なるべく水やナトリウム(塩分)を含む経口補水液(スポーツドリンク)を摂ってくさいね。
ただ、経口補水液の飲みすぎも良くないようです。
最近、消費者庁から経口補水液の飲みすぎ注意の呼びかけも出ています。
「飲む点滴」とも呼ばれる経口補水液は、人体に必要なミネラルの一種のナトリウムとエネルギー源であるブドウ糖を一定の割合で水に配合した飲料水で、脱水症状の際に失われた水分や塩分を速やかに補う効能があります。
一方で飲みすぎると、短期症状で浮腫みや口の渇きなどの症状、また慢性的なナトリウムの摂りすぎは高血圧の原因となり、循環器疾患のリスクになります。
身体にいいと言われているものでも過剰摂取は不調を招きかねません。
適切な摂取方法と量を守って暑い夏を乗り越えましょう。
どんなことも自己判断は危険ですので、不安な症状が続くようであれば医療機関を受診してくださいね。
Minami