アルコールアレルギー
皆さんは、何かアレルギーを持っていますか?
色々な種類のアレルギーがありますが、アルコールアレルギーについて聞いたことがありますか?
アルコールアレルギーとは、免疫反応で起こるアレルギーではないのですが、身体のかゆみや蕁麻疹、喘息などをおこすため、アルコールアレルギーと呼ばれています。
お酒を飲むと、アルコールは肝臓でアルコール脱水素酵素(ADH)によりアセトアルデヒドに分解され、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により酢酸に代謝されます。
ところが、日本人の半分以上がALDHを持っていない方か、活性が低い方のため、体内にアセトアルデヒドが残り、症状を引き起こします。
主な症状は、肌が赤くなる、肌や口の中のかゆみ、じんましん、下痢、喘息、くしゃみ、鼻水などで、アレルギーの症状とよく似ています。
これはアセトアルデヒドの血管拡張作用によるもので、各部位にむくみが生じることで症状が出ます。
お酒を飲んで顔が赤くなる方は、ALDH活性の低い方です。
またALDH活性のないかたは、アルコール綿で皮膚を拭いただけても赤くなります。
大人になってから、このような症状がでることは珍しくないそうで、実は先日、普段飲まない種類のお酒を飲んだ後から、体のあちこちに蕁麻疹ができ皮膚科を受診しました。
検査と診察の結果、私はアルコールアレルギーになっていることが分かりました。
お酒を飲まないように指導がありました。
少し物足りないなとは思ってしまいますが、しばらくお酒を飲まない生活をしていく予定です。
このアレルギーの診断は、パッチテストですぐにわかります。
皮膚科や内科、アレルギー科で検査を行っているようです。
このテストは、以下の方法で自分でも行うことができるので、気になる方はぜひやってみてください♪
① テープに少量のガーゼを貼り、ガーゼを消毒用アルコールで湿らせる(絆創膏でも可)
② 上腕の内側など、皮膚の柔らかいところに貼る
③ 5分経ったらテープをはがす
④ テープをはがしてから20秒後と5分後に皮膚の反応を見る
この時、20秒後に貼った部分が赤くなっていれば、ALDH活性がない方で、20秒後に変化がなくても5分後に赤くなっていれば、この活性が低い方という目安になります。
チェックする時間については、色々示されていますので、ご参考までに。
まれですが、免疫反応による本当のアルコールアレルギーもあります。
ほんの少量飲んだだけでも、呼吸困難を起こすこともあります。
お酒は他人に強要せず、楽しく飲みましょう。
Wakana