高血圧について

bp

皆さんはご自分の血圧の値ご存知でしょうか? 

若い方は測定する習慣はないかと思いますが、中高年の方は定期的に測定していますか? 

札幌フィメールクリニックに受診される患者さんで、血圧を下げる薬を服用されている方は少なくありません。

年配の方に限らず、40歳代の方にも多くみられます。 

日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインでは、診察室血圧と家庭血圧の両方で高血圧症の診断基準を設けています。 

診察室での収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上の場合を高血圧と診断します。

家庭血圧は診察室血圧よりも低い値で評価されます。 

高血圧には二次性高血圧と本態性高血圧の2種類があります。 

二次性高血圧は、甲状腺や副腎、睡眠時無呼吸症候群などの疾患が原因であることがあります。 

本態性高血圧は、運動不足、ストレス、塩分の過剰摂取、飲酒、肥満、遺伝的体質などにより引き起こされ、生活習慣病の主なリスクとして知られています。 

日本人は、この本態性高血圧が多いと言われています。 

さらに加齢に伴い動脈硬化により血管が硬くなると、血圧が高くなる傾向にあります。

また閉経期の40~50歳代の女性の場合、エストロゲンなどホルモンの減少が影響して、高血圧になることがあります。 

血圧が高い状態が続くと、脳卒中や心筋梗塞などの脳心血管疾患を患い、さらに死亡するリスクも高くなるので注意が必要です。 

では高血圧を予防するためにはどうしたらよいのでしょうか? 

1、まずは減塩です。成人女性の場合、食塩1日摂取量は6.5g未満が目安です。 

2、肥満を伴う高血圧の方は運動と減量。体重を落とすことで血圧の降下が期待できます。 

3、禁煙、睡眠不足、過剰な飲酒、ストレス、気温の変化などにも注意しましょう。 

自身で測定する値が高く続く場合や、健康診断で指摘を受けた方は放置せずに循環器内科へ相談してみてください。 

 

Mami 

 

ページ上部へ戻る