マンモグラフィについて
皆さんは、マンモグラフィ撮影と聞くとどのようなイメージをお持ちでしょうか?
初めての方だと、想像がつきにくいかもしれませんし、受ける前に、もう既に経験した方から話を聞く機会があるかもしれません。
私は撮影の際に、初めてマンモグラフィを経験する患者さんとは、とくによくお話をするようにしていますが、「すごく痛いから覚悟した方がいいよ」「乳房が挟まるからとてもつらい検査」と聞いて、恐れながら挑む方が多い印象です。
マイナスイメージがあると、すごく不安になってしまいますよね。
マンモグラフィが初めての方には、イラストを用いてどのように検査を進めていくか、説明しています。
当クリニックで使用している乳房を圧迫する圧迫板は、力を分散させることによって痛みを軽減させる作りになっています。
他の施設で検査を受けたことがある方が「ここでは痛くありませんでした」とおっしゃることもしばしばです。
私は診療放射線技師として、安心して検査を受けて抱けるよう、検査中も声掛けを大事にしています。
痛みがあった場合、無理に圧迫など絶対にしませんのでそこはご安心ください。
圧迫されたとき、痛みを感じる方もいますが、圧迫により乳腺をなるべく平たく伸ばすことで乳腺の重なりが少なくなるため、腫瘍などの異常を見つけやすくなります。
石灰化は、マンモグラフィで分かりやすい変化です。
病気ではないものもありますが、定期的な経過観察が必要なものもありますし、がんの石灰化もあります。
石灰化は超音波検査でなかなか見つけることができません。
定期的に経過をみたほうが良いと言われた方は、必ず受診してほしいと思います。
辛い検査だから受けたくないと思ってしまう方もきっといますよね。
私も気持ちは分かりますが、おおよそ年に1回だけのことです。
気付いた時には遅かったなんてことにならないようにしたいですよね。
放射線被ばくについても良く聞かれるのですが、頻繁に受けていただく検査ではありませんので、心配いりません。
線量はCTなどに比べるとたいへん少ない量です。
ただし妊娠中の方は、原則撮影は行いません。
授乳中の方は、症状とお子さんの月齢と授乳回数によって、撮影をするか判断しています。
当クリニックでは、診療時間内で毎日乳がん検診を行っています。
乳がん検診はもちろん、気になる症状がある方は放置せず、受診してください。
Wakana