大腸って?

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大腸はどのような働きをしているのか、長さはどのくらいあるのかご存知ですか? 

大腸は水分を吸収し、便を作る働きをしています。 

食事をしてから便になるまで、通常およそ24~72時間かかります。

平均的には今日食べたものが、すぐ今日の便になるわけではありません。 

大腸の長さは約1.6mほどあります。 

それぞれの長さは盲腸と上行結腸が約20cm、横行結腸が約50cm、下行結腸が約25cmS状結腸が約45cm、そして直腸が約20cmです。 

盲腸はお腹の中の右下辺りにある大腸のはじまりの部分をいいます。

盲腸の下部から出る細い小指状の袋部分を虫垂といいます。

この虫垂部分に炎症を起こした状態が急性虫垂炎です。

よく「もうちょう」とよびますが、正確には虫垂なのです。

虫垂炎は10~20歳代の若年の方に多い傾向があります。 

結腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)は、水分やミネラルを吸収し便を作る働きをしています。

更に小腸で消化しきれなかった食物繊維など発酵させ、便を直腸へ送ります。

直腸は、便を一時的に溜めておく働きをしています。 

直腸が便でいっぱいになると、便意を感じます。

腸の一部や腹部の筋肉が収縮し、同時に肛門の筋肉が開いて便が外に押し出されます。 

いつも患者さんの大腸内視鏡検査に立ち会い、大腸内をモニター画面で観ていますが、お腹の中に約1.6mの長い大腸がうまく納まっていることに不思議でなりません。

大腸だけではなく、お腹の中には他の多くの臓器も納まっているのですから。 

素晴らしい役割を果たす大腸も下痢や便秘になったり、時に炎症性腸疾患や大腸がんといった病気になることがあります。 

大腸は大切な臓器の一つですので、何かあれば医療機関へご相談下さい。 

 

Mami 

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