乳がんヨガフェスタ
先日、BCY主催のオンライン全国乳がんヨガフェスタ2023に参加しました。
一般社団法人BCYは、乳がん患者がヨガをもっと身近に続けて行ける環境を作っていくことを目指しており、乳がんヨガの指導者の育成とヨガクラスを探している患者への情報発信を行っている団体です。
乳がん患者にとって、乳がんヨガは、術後に身体を動かす機会になることに加えて、呼吸が深くなり気持ちに変化を感じたり、患者同士で交流する場ができたり、心のセルフメンテナンスや社会的つながりの場にもなります。
ヨガフェスタは、現代社会における乳がんとヨガの関りについて、乳がん専門医である相良病院宮崎の副院長である柏葉先生と、乳がんヨガ指導者の代表の方とのお話の後に、オンラインによる実際のヨガ体験、そのあとに乳がんヨガ経験者の体験談がありました。
先生のお話の中にあった2020年におけるWHOの報告では、一般的な成人において1週間に150分以上の中強度(息が切れる程度の歩行)、75分以上の高強度(ランニング等)の有酸素運動が推奨されています。
特に、乳がん診断後の身体活動が高い女性では、全死亡・乳がん死亡リスクが減少することはほぼ確実とされ、診断後の身体活動を高く維持することを推奨しています。
運動療法が診断後の予後に大きく影響するということが、最近色々な場で報告されています。
その中でもヨガは、治療後の合併症を経験している乳がん患者のQOLを向上させる可能性があり、治療後の身体的・精神的苦痛を軽減するための支持療法としても推奨されています。
とは言え、乳房・脇・お腹・背中などに傷のある乳がん患者は、創部が気になり運動に対しての恐怖心もあると思います。
BCYでトレーニングを受けた乳がんヨガの指導者は、乳がんに対しての知識も学んだ上で、身体にも心にも負担のない心理的安全性のもとに、呼吸を整え心を開放するヨガを指導してくれます。
乳ガン指導者の方のお話に、乳がんヨガによって患者会とは違う場に仲間がいることで、気持ちの共有や共通点を見つけられること、そして、家の中に閉じこもらずに病院以外に出かける場としてのthird placeにもなることは、ヨガそのものの効果とは別に患者にとって大きな意味になると話されていました。
BCYを経て指導者になった方のクラスが、札幌・恵庭・函館の3か所あります。
http://breastcancer-yoga.org/class
こちらで見ることが出来るので、ご興味のある方はご覧ください。
寒くなってくると、家にこもりがちになり運動量も減って来ていませんか?
乳がんヨガに限らず、家庭の中でもヨガやストレッチ、筋トレ・・ご自身の身体にあった運動を取り入れて健康を維持していけるといいですよね。
Miya