高濃度乳腺の方は・・

doshin

先日の道新に、「高濃度乳腺」の方の乳がん検診についての記事が出ていました。 

道内では毎年、新たに4千人以上が乳がんに罹患している…と。 

確かに、クリニックの乳腺外科を受診される患者さんの数も年々ふえて、ご自身の乳房への意識・乳がん検診への意識も高まっていることを感じます。 

そしてそれと同時に、何かしらの異常が見つかり他施設への紹介件数も、ここ最近大変増えています。 

乳がん検診は、国が推奨する5種類のがん検診(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん)のひとつです。 

対策型の乳がん検診は、40歳以上の女性2年に1度のマンモグラフィ検査を推奨しています。

対策型というのは、集団全体の死亡率の減少を目的として実施されているもので、市区町村が行っている住民検診や職域検診がこれに当たり、札幌の乳がん検診においては40歳以上偶数年の方は公的補助により少額で受けられます。 

乳腺密度の高い高濃度乳腺の場合は、マンモグラフィだけでは正確な診断が難しいです。

そのため、マンモグラフィに超音波(エコー)検査を併用することで、互いの検査の不得意な部分をカバーし、がんの発見率上昇にもつながると言われています。 

高濃度乳腺については、以前Akiko院長がブログに書いていますので、こちらもご覧ください。 http://sapporo-fc.net/2023/02/15/dense-3/ 

当クリニックの乳がん検診は、任意型で全額自費になります。

任意型とは、個人の意思と責任によって個々が選んで受ける検診で、人間ドッグなどがそれにあたります。 

当クリニックの乳がん検診は、いくつかのコースがございますが、基本的なコースは、問診・マンモグラフィ・エコー検査・診察がセットになっています。 

なので、対策型と大きく違うのは、マンモグラフィとエコー検査併用により見落としが少ないこと、そして、診察の際にその場で結果がすぐわかる事です。

結果が送られてくるまで、不安で気をもみながら待つということがありません。 

自分が高濃度乳腺かどうかは、マンモグラフィを撮ってみないとわかりません。 

私も、高濃度乳腺だったのでマンモグラフィでは特に異常があるようにはっきり見えなかったのですが、エコー検査によってがんが見つかりました。 

市区町村の乳がん検診でも、希望すれば補助により少額でエコー検査も併用可能ですし、ご自身で受けたい施設を見つけ、受けられる時は是非エコー検査も併用していただきたいです。 

あの時受けていれば・・・あの時両方検査していれば・・・あの時・・と後悔しないためにも、是非セルフチェックと年1回の検診を、日々の生活習慣と年間スケジュールに加えていただきたいと願います。 

 

Miya 

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