がん検診の精密検査
先週1月5日のAIR-G brilliant days Fでは、がん検診のお話をしました。
今年度のがん検診は、みなさん済みましたか?
毎年10月ころから年度末にかけて、札幌フィメールクリニックにはがん検診の精密検査の通知を手に、来院される方が増えます。
乳がん検診の精密検査では、視触診の他に、がん検診と同じようにマンモグラフィ検査と超音波検査を行います。
検診施設によっては、マンモグラフィ検査の画像を提供してくれるところもあり、検診の画像が確認できれば、マンモグラフィ検査を行わないこともあります。
初めて受けた乳がん検診で精密検査の指示が出た方、毎年受けていて初めて精密検査となった方、しばらく受けていなかった方など、背景はさまざまですが、みなさんとても不安そうに来院されます。
マンモグラフィ検査では、腫瘤いわゆるしこりの影、石灰化といってカルシウム成分の沈着、左右非対称な濃度、皮膚、乳頭のひきつれなどがないかを診断し、左右それぞれを5段階に評価します。
カテゴリー1は異常なし
カテゴリー2は良性所見
カテゴリー3は良性の可能性があるが、悪性を否定できない所見
カテゴリー4,5は悪性の疑いです。
検診結果はカテゴリー分類ではなく、所見が書いてあることが多いのですが、聞きなれない言葉が多いと思います。
ご自身で調べてくる方もいらっしゃいますが、どの変化を指摘されたのか、また精密検査ではどのような結果だったかを、理解してもらいやすいよう、なるべく簡単な言葉でお伝えするようにしています。
悪い病気がなくても、マンモグラフィ画像に異常のようにうつる所見があると、毎回精密検査になってしまう方もいて、その場合は検診施設ではなく医療機関で経過観察もしくは乳がん検診を受けるようお勧めします。
乳がん検診は1年に1回が理想です。
そして検診で異常がなくても、月に1回のセルフチェックをおすすめしています。
さわってみても、何が何だかわからないとよく言われますが、何かを探そうとするのではなく、いつも通りに触れるか確認するくらいの気持ちで良いので、定期的に触れる習慣を身につけてほしいと思います。
私も先日マンモグラフィ検査を受けました。
1年前の画像と比較し異常なしの判断です。
このように以前撮影した画像と比較できると、わずかな変化も拾い上げやすくなりますので、お気に入りの検診施設を見つけて、毎年続けていただきたいと思います。
また札幌フィメールクリニックでは大腸がん検診の精密検査として、大腸内視鏡検査も行っております。
精密検査指示の出た方は、ぜひご相談ください。
Akiko