大きな進歩
がん治療に伴う外見の変化に悩む人を支える「アピアランスケア」については、ブログで以前に何度かお話してきました。
乳がん治療は、放射線治療や抗がん剤治療、手術で外見の変化を伴うことが多く、それによって日常の生活を前向きに自分らしく生きていくことが困難になることが時にあります。
乳がんに限らず、がん治療をしていく上で治療の前後でQOLを変化させないためにも、アピアランスケアはとても重要です。
昨年12月の北海道新聞に、札幌市が2024年度から医療用ウィッグなどの購入費を助成する方針を明らかにしたと出ていました。
道内では、十勝の音更町、函館市に続いて3例目で、患者が自分らしく日常を過ごせることを目指し、経済的負担を軽減させるためだそうです。
助成するのはウィッグと、乳房の外科手術による変形をケアする下着や人口乳房などの乳房補整具の購入費です。
ウィッグなどは、数万円から数十万円と幅があり、高額で経済的負担から購入をためらう方も多かったと思います。
札幌市によると、全国20の政令指定都市のうち、ウィッグ購入費を助成しているのは13市、乳房補整具の助成は9市で実施しているそうです。
アピアランスケア助成への取り組みは、がん患者の治療に伴う心理的苦痛の軽減だけではなく、就労の継続など社会活動を支えることにつながっていきます。
人口約200万人都市の札幌が、この助成を決めたのは、社会的関心の大きさと実際に悩んでいる患者数からだと思いますが、行政の大きな進歩だと思います。
どのような方法で申請するかは、今後新年度になる頃にまた発信されると思いますが、これによってがん治療中の患者の気持ちが少しでも軽くなって、日々の生活や仕事、治療に前向きに過ごせるようになる助けにつながるといいなと思います。
札幌フィメールクリニックでは、毎日乳がん検診を行っています。
そのうち・・時間が出来たら・・ではなく、「思い立ったら乳がん検診へGO!」それくらいの気持ちで、みなさんにとって検診が身近なものになってほしいと願っています。
ご予約は、WEB・お電話で。
Miya