いぼ痔の症状と原因
痔には痛みを感じるものと感じないものとがあります。
直腸(粘膜)と肛門(皮膚)の境目を歯状線とよびますが、ここを境に痛みの症状の出方がかわります。
直腸部分に知覚神経がないため痛みが感じづらく、歯状線よりも外側の肛門部分は、知覚神経が豊富にあるので痛みを感じやすいためです。
また肛門と直腸下部周辺には、血管が網目の様に張り巡らせてある部分があります。
肛門部周辺に負担がかかると、毛細血管が豊富な肛門クッションとよばれる部分の血流が滞り腫れることにより、いぼ痔を発症すると考えられています。
血流が悪くなるきっかけとして
①慢性的な便秘や下痢などの便通異常
②妊娠、肉体労働などで腹圧がかかる
③長時間座りっぱなしや立ちっぱなし
④体の冷え
⑤過度の飲酒
などが挙げられます。
症状としては痛み、出血、腫れなどです。痛みがないと、長く放置してしまう方が多い傾向があります。
症状が進むと、いぼ痔が肛門の外側へと飛び出してきます。
常に飛び出た状態であると粘液や血液が染みだして、下着が汚れたり皮膚の痒みが出たりして、新たな症状につながることもあります。
一度できたいぼ痔は、残念ながら完全に治ることはありません。
誰にも相談できずに、長年悩んでおられる方は沢山おられます。
快適に過ごしていくためにも、ぜひ肛門外科へご相談下さい。
Mami