高血糖に注意
血糖とは血液中に含まれるブドウ糖のことで、その量を血糖値として表します。
健康診断や医療機関を受診した際、血液検査で血糖を測定された方もおられるでしょう。
空腹時血糖値が110mg/dl以上あると高いと判断されますが、それだけで糖尿病というわけではありません。
ブドウ糖は食物から得た糖質が分解されたもので、ブドウ糖が血液中に取り込まれると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、インスリンの作用でブドウ糖は肝臓や筋肉に送られ、上昇した血糖値を下げます。
血糖値が高い状態が続くと、膵臓はインスリンを多く出すことに疲れ、インスリンを分泌する機能が低下します。
機能が低下すると血液中のブドウ糖が増え過ぎ、血糖値は高くなります。
高血糖の状態は血管壁を傷つけてしまい、動脈硬化がすすみます。
空腹時の血糖値が高くなくても、食後に血糖値が急上昇する方もいて、この場合は
ヘモグロビンA1cの値も大切になってきます。
ヘモグロビンA1cは過去1,2か月の血糖値の状態を反映すると言われており、血糖値が高めに推移するとヘモグロビンA1c(正常値4.6~6.2)が上昇し、糖尿病のリスクが高まります。
高血糖の主な原因は、遺伝的な要因の他に肥満や過食、運動不足、ストレスなど生活習慣が関係していると言われています。
また、更年期に入ると女性ホルモンのエストロゲンが減少します。
エストロゲンには血糖を下げるインスリンの働きを助ける作用もあります。
エストロゲンが減少すると血糖が下がりにくくなり、知らず知らずのうちに糖尿病を発症しているということもあります。
血糖値を上げないためには、基本的に食事と運動です。
- 炭水化物を摂りすぎないようにし、夜遅い時間の食事や脂っこいものを減らす。
- 食物繊維や緑黄色野菜を毎食摂るよう心がける。
- 間食を控える。
- 有酸素運動(ウオーキングなど)週に3~5回程合計150分が目標です。
筋力トレーニングもお勧めします。
スクワットなど1日5分程度。短時間でも続けることが大切ですからね。
体の健康チェックは重要ですので、定期的に医療機関を受診する機会がない方や健康診断の機会がない方も、札幌市の国保加入者の40歳以上の方であれば「とくとく健診」と言ってヘモグロビンA1cの項目も含まれた基本健診が受けられますので、ご自身で血液検査を受ける機会をぜひ作って下さいね。
Mami