男性もヒトパピローマウイルス感染

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昨日のAIR-G brilliant days Fでは男性のヒトパピローマウイルス感染のお話をしました。 

ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が子宮頸がんの原因であることはこれまでもお伝えしました。

そして子宮頸がんはワクチンによって予防可能で、シルガード9というワクチンが、昨年の4月から定期接種、つまり公費負担で受けられるワクチンのひとつになっています。

多くの型に対応したワクチンですので、予防効果がより高まります。 

日本国内では子宮頸がんワクチンの定期接種は小学6年生から高校1年生までの女子のみが対象ですが、HPVへの感染は基本的には性的接触によっておこります。

男女とも感染していても無症状の場合がほとんどですので、知らないうちに感染してしまいます。 

実は一般男性の3割が感染していることが、海外の研究で明らかとなっています。

男性が感染すると、中咽頭がんや肛門がんの原因になります。 

2020年12月から男性に対しては、肛門がんや尖圭コンジローマに対しての予防効果として4価ワクチンのガーダシルが適応となりました。

ただしこれは公費負担がなく、全額自己負担です。 

海外では男性へのHPVワクチン接種が行われており、とくにオーストラリアではHPVワクチンの接種率は男女とも80%と、非常に進んでいます。 

男性もワクチン接種を受けることで、女性にうつしてしまうことがなくなると、子宮頚がん発症の予防につながります。

他にもアメリカやカナダでも男性が定期接種の対象者となっています。 

日本国内では、いくつかの自治体が独自に男性へのガーダシル接種の助成をおこなっていますが、まだ数えるほどです。

北海道では新篠津村が助成を行っています。 

今後、男女ともにHPVワクチンを接種する方向へ向かっていくのは間違いありません。 

いずれは子宮頸がんワクチンではなく、ヒトパピローマウイルスワクチンと呼ぶのが一般的になっていくと思います。 

また、子宮頸がんワクチンを受けそびれた方へのキャッチアップ接種が来年度で終了予定です。 

キャッチアップ接種とは、平成9年度から平成18年度生まれの方に対しての措置です。

対象年齢の期間に積極的な接種が行われていなかったため、ワクチン接種の機会を逃している方が多くいるため、再度ワクチン接種の機会が設けられています。 

この接種の期限が令和7年3月となっていますが、来年度中に3回の接種を終了するためには、初回の接種を今年9月までに受ける必要があります。 

希望の方はお早めに、実施医療機関へお問い合わせください。 

尚、札幌フィメールクリニックでは定期接種は行っていませんが、対象者以外の方に自費での接種を行っています。

ご希望の方はお電話にてお問い合わせください。 

 

Akiko 

 

 

 

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