スパイスカレー
カレーが好きな方は多いと思いますが、私は以前までカレーが苦手でした。
子供の頃は食べていたはずですが、大人になってからカレーを食べると胃が重たくなってしまうようになり、好んで食べなくなりました。
おそらく、小麦粉とバターがたっぷりの固形ルーが私の胃には重かったのでしょう。
数年前、気に入って何度か行っていたカフェで、周りのお客さんがよく頼んでいるカレーがありました。
骨付きの鶏肉がゴロンと丸々入っていて、じっくり煮込まれているのか色味も黒みがかっていて、何よりカレーが苦手なはずの私の鼻孔を強烈にくすぐり、食欲をそそるスパイシーな香り。
たまらずカレーを頼んでしまいました。
食べてみて、美味しいだけでなく食後に胃もたれもしませんでした。
そこのカレーは、ルーを一切使わないスパイスカレーとのこと。
それから、いつか自分でスパイスカレーを作ってみたいと思っていました。
スパイスは、お料理に加えるだけで本格的な味や風味を楽しめますが、様々な効能や効果も秘められています。
世界には100種類以上のスパイスがあるといわれ、風味だけでなく食欲増進や消化作用、殺菌など違った効果が得られます。
医食同源という言葉があるように、体調に合わせてスパイスを調合することで、健康維持に役立つくらい効能は高く、天然の薬と言われているほどです。
例えば、カレーに使われるターメリックは、別名ウコンとして胃腸や肝機能を整え、抗酸化作用もあるため漢方にも使われ馴染みのあるものだと思います。
カレーには、クミン・ターメリック・カルダモン・コリアンダー・シナモン様々なスパイスが使われています。
それぞれのスパイスが味わいやコク、風味を深めると同時に、消化促進・抗菌作用・抗炎症作用・抗酸化作用など様々な効能を持つことが、スパイスカレーが「食べる漢方薬」とも言われる所以です。
なんとなく、スパイスカレーは揃えるスパイスも多く使い方、作り方が難しいのではと思っていましたが、いつか作ってみるために見続けていたYouTubeを参考に最近初挑戦してみました。
スパイス初心者が揃えるスパイスは、ターメリック・コリアンダー・クミン。
この3種類で作れるものだったのでYouTubeを見ながら、思っていたより簡単に出来ました。
3種のスパイスだけなので、辛みは強くなく娘もヒーヒー言わずに美味しいと完食してくれました。
辛みは強くないのに、スパイシーな香りと深い味わいとコクで、食べた後も胃もたれもなく、むしろもっと食べたい、また食べたいと思う美味しさでした。
カレーもスパイスも奥深く、もっと色々な種類のスパイスを揃えて、本格的で自分好みのスパイスカレーを作れるように探求したいと思います。
血行や代謝を促進し胃腸を温める効果もあるスパイスカレーは、これからエアコンで体が冷えやすくなる時季に、是非食べたいメニューです。
食欲不振、冷えなどの不調をお薬ではなく食べ物で、上手に美味しく取り入れて体調整えられるといいですね。
Miya
