おしりの診察
昨日のAIR-G brilliant days Fでは、おしりの診察のお話をしました。
札幌フィメールクリニックでは、毎日女性肛門外科の診察を行っています。
おしりの不調があり、生まれて初めて肛門外科を受診する方は、どんな痛いことをされるのかと恐れ、また恥ずかしくて仕方ないと、とにかく緊張マックスで来院されます。
さらに手術をすすめられるのでは?とも考えるようです。
肛門外科での診察の流れについてお伝えしたいと思います。
札幌フィメールクリニックは、来院される方にチャイムを鳴らしてもらい、インターフォンで予約のお名前を告げていただきます。
女性だけのクリニックなので、防犯のためにもドアはつねに鍵をかけています。
受付では、もちろん女性スタッフが対応します。
マイナ保険証に対応しています。
つぎに問診ですが、多くの方はクリニクスというサイトからWebで問診に回答していただいています。
事前に回答できていなくても、来院してから紙の問診票に記入してもらいますので、大丈夫です。
診察室に入っていただき、問診票をもとに症状やお通じの状況について詳しくお話をききます。
その後おしりの診察です。
診察ベッドに上がっていただき、左側を下にして、横向きに寝てもらいます。
このときズボンやスカート、ショーツをおしりが見えるくらいまで下げてもらいます。
トイレでの下げ具合です。
その後私のお手製の掛け布で腰から足にかけて覆います。
布にはおしりの部分に直径15cmの穴をあけており、ほかの部分はすっぽり隠れるようになっています。
まずはおしりの外側を確認します。
外側の腫れや皮膚の炎症などがないか、などを見ています。
そしておしりに医療用のゼリーをつけて、指を挿入して診察します。
痛いところがあるのか、おしりが狭くなっていないか、硬くなっているところがないか、などを診ます。
つぎに直腸肛門鏡というカメラを挿入します。
透明なノズルがあり、直腸の下から肛門、肛門周りまでを観察します。
切れ痔やいぼ痔、潰瘍や直腸炎、また皮膚トラブルなどがないか確認し、写真の撮影も行います。
初めての方には、痔の軟膏をその場で使い、挿入方法についても説明しています。
身支度を整えてから、撮影した写真をみてもらいながら、病状と治療について説明します。
次回の診察が必要かどうか、再診はいつ頃に来てもらいたいかを伝え、診察終了です。
その後看護師に変わり、処方薬の説明や日常生活で気を付けてほしいことなどをお伝えします。
お会計は現金、クレジットカード、各種電子マネーがご利用いただけます。
痛いことをするわけではありませんが、痛い部分がある方は、診察時に痛みを感じることもあります。
その痛みについても診断の参考になるので、率直に話していただけたらと思います。
多くの方は、もっと早く受診すればよかったとおっしゃいますので、長年悩んでいる方も多いおしりの症状について、ぜひご相談ください。
Akiko