におい
夏野菜がいろいろ出回る季節。
きゅうり、ピーマン、トマト、なす、ズッキーニ、とうもろこし・・などなど夏は野菜コーナーの彩りも鮮やかで選ぶのが楽しくなります。
アスパラは春野菜ですが、今もたまに地物を店頭で見つけた時は、大好きなので買ってしまいます。
そんなアスパラを食べると尿が臭くなるという話を耳にしたことはありませんか?
調べてみると、この通称「アスパラガス問題」、欧米ではポピュラーで長らく謎とされてきたそうです。
アスパラを食べて尿が臭くなるのはアスパラガス酸によるもので、消化と共に硫黄化合物を合成するからです。
硫黄化合物の匂いは硫黄温泉の匂いを想像すると分かりやすいのではないでしょうか?
よく卵の腐った匂いなんて表現もされますよね。
アスパラを食べた後の尿の匂いの変化、感じたことありますか?
近年の研究で、アスパラを食べた後の尿の独特の匂いを嗅ぎ分ける能力があるかどうかの違いだということがわかってきたそうです。
遺伝子解析をすると、アスパラを食べた時の尿と食べていない時の普段の尿との匂いの違いを「より感じやすいタイプ(遺伝子AA型)」「感じやすいタイプ(遺伝子AG型)」「一般的なタイプ(遺伝子GG型)」3つのタイプに分けられるそうです。
ちなみに、私は以前から感じたことがないので「アスパラ食べるとオシッコ臭くなるよね」と言う人の言葉を理解できずにいたのですが、この遺伝子分類を知って納得できました。
調べていないので確信はないですが、分類的には私はGG型で匂いをあまり感じないタイプなのかもしれません。
この匂いを感じやすいかどうかの遺伝子解析には、ほかにもリンゴや麦芽、ブルーチーズなどもあるそうすす。
例えば、リンゴは日本人の4.3%がにおいの成分を感じにくいタイプに該当するそうです。おもしろいですね。
肛門外科を受診される方に、便の匂いやガスの匂いが気になると問診票に書かれている方もよくおられます。
腸内環境の悪化が原因の可能性がありますが、整腸剤で改善する方が多いそうです。
また便通の変化は腸炎やがんなどの病気が原因になっている場合もあります。
気になる症状がある時は早めに受診してくださいね。
Miya