ステロイド軟膏について
札幌フィメールクリニックには、乳房やお尻の痒みの相談で受診される方も多くおられます。
ステロイド外用薬を処方することが多いですが、皮膚の症状や部位によりステロイドの強さはもちろん、軟膏とクリームを使い分けています。
ステロイドは人間の体内の副腎という臓器で作られているホルモンです。
このホルモンが持つ作用を薬として応用したものがステロイド薬です。
ステロイド外用薬は、塗った部分の炎症を鎮める作用に優れており、湿疹や皮膚炎を中心に、皮膚疾患の治療に幅広く用いられています。
但し使用するには注意点もあります。
外用薬だからと安心して長期にわたり、むやみに使用はできません。
皮膚に使用していても、副作用が全身に現れる場合もあります。
主な副作用は皮膚の萎縮、肌の乾燥、毛細血管の拡張など局所のものですが、感染症の誘発や悪化などが起こることもあります。
医師は患者さんの症状に合わせて、ステロイドの強さを考慮します。
ステロイド薬の使用をためらう方もおられますが、使用期間、指示された用法や用量をしっかり守っていただければ、不安に思う必要はありません。
指示をしっかり守って使用して頂くと、効果も期待できます。
ステロイド外用薬に限らず、使いきれず残ったチューブの外用薬が自宅の薬箱に眠っていませんか?
使おうとしたら使用期限が切れている、ということもありますのでご注意くださいね。
軟膏やクリームなどの外用薬は、チューブの表面に使用期限の記載もしくは刻印があります。
手を洗って必要量出して使用いただく分には、長く使えますので、期限を一度ご確認くださいね。
Mami