子宮頸がんワクチン キャッチアップ接種
昨日のAIR-G brilliant days Fでは、子宮頸がんワクチンのお話をしました。
子宮頚がんにかかる女性は、2019年に10879人でした。
乳がんの同時期の罹患者は10万人近くですので、それほど多いわけではありません。
ただし、20代から30代に多いのが特徴です。
これから妊娠・出産をしたいと願う世代が子宮頚がんに罹ると、場合によっては子宮を摘出しなければならず、将来こどもをもうけることができなくなるのです。
そして、その原因のほとんどがヒトパピローマウイルスの感染によるものなのです。
それをワクチンで予防できます。
子宮頸がんワクチンの定期接種の対象者は小学6年生から高校1年生までの女子です。
1回目の接種を15歳までに受けた方は、合計2回の接種で良いことになりました。
15歳以上で1回目の接種を受けた方は、合計3回の接種が必要です。
さらに、平成9年度から平成18年度生まれの方は、対象年齢の期間に積極的な接種が行われていなかったため、ワクチン接種の機会を逃している方が多くいます。
そこでキャッチアップ接種と言って、再度ワクチン接種の機会が設けられています。
このキャッチアップ接種の期限は、令和7年3月となっております。
合計3回の接種が必要ですので、最後の接種まで6か月かかります。
令和6年9月末までに1回目を受けないと、キャッチアップ対象期間に間に合いません。
日本国内では、副反応などの点から接種に対し消極的でしたが、諸外国では積極的にすすめられています。
心配な副反応については、各都道府県に接種後の症状についての診察を行う協力医療機関が設置されていますので、相談可能です。
今は夏休みの時期ですから、お子さんと話す機会が増えているのではないでしょうか?
良い機会ですので、子宮頸がんワクチン接種を受けるかどうか、ご家族で相談する時間を作ってみてはいかがでしょうか?
子宮頸がんワクチン接種は、自治体が指定している医療機関で行っています。
札幌フィメールクリニックでは定期接種は行っていませんので、お住まいの自治体のホームページなどで実施医療機関を確認してくださいね。
また、札幌フィメールクリニックでは、定期接種対象外の希望者に、自費での接種に対応しています。
ご希望のかたはお電話にてご予約ください。
Akiko