直腸脱について

osiri

札幌フィメールクリニックには、80~90歳代の患者様も多く受診されます。 

便がスッキリ出なかったり、何度もトイレに通ったり、気が付かないうちに下着が汚れている等の症状で受診される方が多くおられます。 

中には認知症などを患っているため、ご自身が症状について話すことができない方のご家族や施設職員の方が、肛門から脱出しているものがあるとの指摘で受診される事もあります。 

これらは痔の症状であることも多いですが、それ以外にも直腸脱と診断されることがあり、特に高齢の女性に多く見られる特徴があります。 

加齢に伴ない骨盤底筋群の低下、長年排便に時間がかかったり、強くいきんで便を出すような習慣が要因の一つです。

急激な体重減少もきっかけになります。 

初期の段階では排便時に強くいきんだ時、直腸が肛門から脱出し、いきむのをやめると自然に戻ります。 

直腸脱は直腸の壁が裏返しになり、ずり落ちて肛門から出てくる状態です。

脱出の大きさが10cm以上になる場合もあります。

症状が進むと歩行時や入浴時などに脱出し、手で戻さないと納まらない状態となります。 

脱出が頻回となると肛門の締まりが悪くなり、便漏れ、肛門周りのべたつきなどでおしりの皮膚の痒み、ただれや臭いなどが出てきます。

症状が気になり、日常生活を送るうえでも消極的になったり、ストレスなどで支障をきたすこともあります。 

治療は直腸の脱出をなくし、便漏れや排便障害を改善することを目標とするので、程度の強い場合は手術による治療が必要で、全身麻酔で行うため他施設へご紹介致します。 

お尻のことなので恥ずかしくて誰にも相談できない、でも常にお尻のことが気になり日常生活が楽しめないことは勿体ないです。 

ぜひご相談ください。きっと今のお悩みも解消されるはずです。 

 

Mami 

アーカイブ

ページ上部へ戻る