便潜血陽性と出たら
国立がん研究センターの統計によると、日本人の2人に1人、年間100万人を超す人が何らかのがんになっているそうです。
過去の統計からの推移では、高齢化や食生活の変化などによって大腸がんになる人が、この40年間で約7倍に増えています。
女性のがん死亡原因の第1位は大腸がんです。
大腸がんになる人の数は、40歳を超えたあたりから増えてきます。
大腸がんは早期に発見して治療すれば、95％以上が完治するとされています。
しかし早期の大腸がんは、殆ど自覚症状がありません。
早期発見の為には、大腸癌検診が重要となります。
職域健診や市区町村の検診で便潜血検査を受ける機会のある方が多いと思いますが、便潜血陽性の場合は要精密検査へと進みます。
その場合の精密検査は全大腸内視鏡検査で、精密検査受診者の約3％が大腸がんと診断の報告がされているようです。
札幌フィメールクリニックにも便潜血陽性の結果で、受診される方が多く来院されます。
当クリニックでも大腸内視鏡検査を行います。
検査当日は早朝から腸管洗浄液を服用し腸内をきれいにしていきます。
検査中医師は大腸の奥まで内視鏡を入れ、ゆっくり引き抜きながら大腸内を隅々まで観察していきます。
小さな病変も見逃さないように、特殊な波長の光をあてて、がんを疑う所見かどうかも調べることができます。
早期の大腸癌でであれば内視鏡で取り除けるものもあります。
40歳以上の方は自覚症状がなくても、大腸癌検診は毎年受けていきましょう。
Ｍａｍｉ
