あらためてセルフチェック

3fingers

昨日のAIR-G brilliant days Fでは、おむねのセルフチェックのお話をしました。 

札幌フィメールクリニックでは、乳がん検診に来院された方、症状があって乳腺外科外来を受診した患者さんのすべの方に、問診票でセルフチェックを行っているかどうかお聞きしています。 

毎月実施、たまに、やっていないという3つの回答を設けていますが、毎月行っていますと答えてくださる方は、たいへん少ないです。 

また、行っていると回答していただいても、診察の際にご自身で触れる様子をみますと、強く押したりつまんだりしている方がいらっしゃいます。 

ここであらためて、乳房のセルフチェックについてお話ししたいと思います。 

セルフチェックは20代から行っていただいてよいと思います。

ご自身の乳房に関心をもってもらい、触れたときのご自身のおむねのいつもの感じ、というのが身につくと、少しの変化でも気付きやすくなります。 

まずは、鏡の前に立って、両腕を上下させて、両方のおむねにひきつれやくぼみがないかを確認しましょう。

皮膚に近いところにがんができると、皮膚に変化がおこることがありますし、乳頭の近くにがんができると、乳頭も陥没気味になることがあります。 

次に、乳頭を圧迫して、分泌物がないかを確認します。

母乳のような乳白色の分泌の場合は、まず問題ありませんが、血液を含む色の場合は、乳腺外科を受診しましょう。

母乳のような分泌がたくさん出て、閉経していないのに生理が止まってしまった場合は、ホルモンの異常の可能性がありますので、内分泌内科や脳神経外科を受診しましょう。 

続いて手の指をそろえて、指の腹を使ってまんべんなく乳房を触れてみましょう。

この時、力は入れず、滑らせるように行ってください。

乳房は強く押すと痛みがでやすい部位です。

ほとんどのがんは痛みを伴いませんので、強くおして痛みがでてもあわてず、やさしく触れてください。 

セルフチェックは、毎月1回行ってください。

定期的に生理がある方は、生理が終わったころがよいです。

生理前や生理中は女性ホルモンの影響で、乳房の張りや痛みが出やすいからです。

閉経後の方は、ご自身の誕生日と同じ日など、日にちを決めると、忘れにくいと思います。 

 

Akiko 

 

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