春の寒暖差

kandansa

ここ最近の日々の診療の中で私が感じていることですが、お尻や胸の痒み、血栓性外痔核で受診される患者様が多いような気がします。 

これは春の時期の気温の寒暖差が、少し関係しているんじゃないのかなぁと思っています。 

皮膚の痒みに関しては、昼夜の寒暖差で肌の水分と油分のバランスが崩れやすくなります。

皮脂を充分に分泌できないと肌の潤いが保てなくなり、乾燥により皮膚のトラブルを起こしやすくなったり、治りにくくさせている場合があります。 

皮膚が乾燥すると、かさつきによりかゆみが生じやすくなり、またバリア機能が低下してしまうため、掻くことで炎症を引き起こすこともあります。 

特に肛門部、胸の乳輪乳頭部位は皮膚が薄く刺激に敏感ですので、痒みを我慢できずに掻いたり、洗い過ぎたりして症状を悪化させることもあります。

実際に患者様に伺うと、石鹸でゴシゴシ洗っている方が多くおられます。 

また、季節が変わったことで、まだ肌寒い日があっても薄着となり、屋内の暖房温度を下げるなどもしますので、知らず知らずのうちに体が冷えていることもあります。

冷えると肛門周囲の血流も悪くなり、うっ血して血豆が出来てしまう場合があります。

これが血栓性外痔核です。突然の腫れと痛みが現れるので、慌てて受診される方もおられます。

血液の塊なので、時間とともに吸収され小さくなり徐々に痛みも引いてきますので、必ずしも手術が必要ではありませんので、安心してください。 

胸やお尻は相談しにくいと受診することにためらう方がおられます。 

市販薬で対処し様子をみる方もおられますが、改善されないことがあります。 

札幌フィメールクリニックは女性の為に設立したクリニックです。

院長を始めスタッフ全員が女性ですので、ためらうことなく受診してください。 

ちなみに春は真冬より肌の刺激になる花粉や紫外線量が多く、更にバリア機能が低下しやすい状態となっていますので、お気をつけて下さい。 

 

Mami 

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