毛嚢炎

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お尻やデリケートゾーンに、にきびのような腫れができ痛みがある、という症状で札幌フィメールクリニックを受診される方がたびたびおられます。 

そのうちの一部は、毛嚢炎です。 

毛嚢炎とは皮膚感染症の一種です。

毛穴の奥の毛根を包んでいる毛包という部分に起こる感染症で、小さな傷から細菌が入り炎症を起こします。 

患者さんは、肛門の病気ではないだろうと思いつつも、皮膚科を受診することを恥じらい、女性肛門外科に相談に来られるようです。 

お尻やデリケートゾーンは、体の中でもイチゴのような毛穴が多い場所です。 

さらに下着で擦れたり圧迫されたりと、刺激を受けることが多く、傷が生じやすいことも原因のひとつです。

実際に外来でも、ショーツのサイドラインが当たる部分に炎症を起こしている方が多いです。 

毛嚢炎の症状は、ニキビのようなプツプツとした丘疹で自然に治癒しますが、何度も繰り返すこともあります。 

毛穴から細菌が入り込み炎症が広がると、ズキズキとした痛みや熱感を伴います。 

悪化すると膿瘍を形成し自然に治癒することは困難になり、座ることもできない程辛くなります。 

札幌フィメールクリニックでは、お尻や肛門周囲については薬物療法や切開して膿を排出する処置もしますが、デリケートゾーンについては皮膚科や形成外科を受診するように勧めています。 

予防するには通気性の良い素材の下着や締めつけ過ぎない服を選びましょう。 

他にも座っている時間が長いと蒸れやすくなるので、注意しましょう。 

入浴時には体の洗い過ぎにも注意し、皮膚の乾燥にも気をつけましょう。 

 

Mami 

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