乳がん検診、何歳まで受ける?

みなさん、今年度はもう乳がん検診を受けましたでしょうか?
まだ新年度が始まって2か月ですから、これから予定を立てようと考えている方が多いかもしれません。
乳がん検診は、何歳から何歳まで受けるとよいか、皆さんご存じですか?
札幌フィメールクリニックでは、35歳から乳がん罹患数が上昇することから、35歳くらいから1年に1回乳がん検診を受けてほしいとお伝えしています。
乳がんに罹りやすい年齢は、40代後半に最初のピークがあり、60代が最も多いことから、40歳から69歳までの女性に、できれば1年に1回検診を受けてほしいとお伝えしてきました。
ところが、5歳刻みであらたな乳がん患者さんの数を統計しているがん情報サービスによると、70代前半の女性の乳がん患者さんも多いことがわかります。
グラフはがん情報サービスから2020年の乳がん罹患率を示したものを引用しました。
現在の70代女性は、趣味や家事、介護、お孫さんのお世話など忙しく過ごしている方が多いと思います。
なかにはお仕事を続けているという方もいるでしょう。
正規雇用の場合は、健康診断を受ける機会があると思いますが、退職してからは機会がへり、さらにがん検診となると、多くの方は遠のいているのではないでしょうか。
乳がんに罹る方は、退職後の年齢層にも多いことを知っておいてほしいと思います。
そして、自立している70代の女性の皆さんには、ぜひ継続して乳がん検診をうけてもらいたいと思います。
乳がん検診を受ける時は、いろいろな施設でその待遇をチェックしたいという方もいらっしゃると思いますが、マンモグラフィ検査での検診を受ける場合は、できるだけ同じ施設で受けていただくと、過去の画像と比較して診断することができるため、小さな病変も見つかりやすくなりますので、「ここが気に入った!」という検診施設を見つけて、通ってほしいと思います。
かかりつけ医、という言葉がありますが、がん検診においてもご自身が信頼して通い続けられるような施設を早くに見つけていただき、継続して受け続けることを習慣にしてほしいと思います。
Akiko