筋トレ
骨盤内にある臓器が膣を通して下がってくる「骨盤臓器脱」という病気があります。
膣から膀胱、直腸、子宮など本来骨盤内にある臓器が膣から出てきてしまう病気です。
これらの臓器をハンモックのように支え尿道や肛門、膣を締めたり緩めたりする筋肉の骨盤底筋が衰えることが原因です。
骨盤底筋が衰える原因になるのは、難産や多産（経腟分娩）、加齢、肥満、便秘や喘息の咳などがあります。
骨盤底筋の衰えによって、尿漏れや便漏れを起こすこともあります。
札幌フィメールクリニックにも、便漏れの症状で受診される方もおられます。
私も出産のあと、くしゃみの拍子に尿漏れをしてびっくりしました。
産後に尿漏れの経験がある方は、多くいらっしゃるのではないでしょうか？
骨盤臓器脱になってしまった場合の根本的な治療は手術ですが、尿漏れや便漏れの予防には日頃から骨盤底筋を鍛えることです。
鍛えるといっても、骨盤底筋なのでダンベルを持ったりするわけではありません。
排尿を我慢するときのイメージで、膣と肛門を素早く締めたり緩めたり、5秒くらい締めた後にゆっくり締めたり、それを5回1セットにして1日に5セットくらいを意識的に毎日続けてみましょう。
これも骨盤底筋の筋トレです。
産後にも緩みやすくなるので、高齢の方に限らず年齢問わずで日頃から家事しながら、寝ながら、読書しながらなど、ながら筋トレができるのが骨盤底筋です。
高齢化が進んだり、歳を重ねても働く女性が増えることで、骨盤底筋力の低下で悩む女性も増えていくと思われます。
骨盤庭筋の筋トレは、ジムに行かなくても道具を使わなくても出来る筋トレです。
日頃から意識してケアできることは、早めに始めると結果もついてきますよ。
私も産後の尿漏れは、骨盤底筋の筋トレですぐ治りました。
さあ、今日から筋トレ始めましょう！
Miya
