セルフメディケーション

selfmedication

先日MamiさんがブログでOTC医薬品、市販薬についてお話していましたね。 

世界保健機構(WHO)では、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当すること」をセルフメディケーションと定義しています。 

それには、OTC医薬品(市販薬)の活用や定期的な健康診断の受診、適度な運動やバランスの良い食事などが実践例としてあげられます。 

この取り組みの背景には、日本人の高齢化や生活習慣病の増加に伴う国民医療費の負担増があります。 

主な目的として、健康管理を自分で行うことで不必要な病院受診を減らし医療機関の負担と医療費の軽減、そして自発的な健康管理や疾病予防の促進につなげることです。 

また、税制優遇を受けられるメリットもあります。 

これは、健康や疾病に関する取り組みを行っている者が、その年に生計を同一にしている配偶者と親族が1万2千円を超える対象医薬品を購入した場合、所得税控除が受けられる仕組みです。

ただし、この優遇を受ける場合は通常の医療費控除は受けられません。

どちらかの選択になります。 

たとえば、対象の医薬品を年間2万円購入した場合、2万円から1万2千円を引いた8,000円が課税所得から控除されます。 

対象の医薬品は、風邪薬、胃腸薬、頭痛鎮痛薬、鼻炎内服薬、肩こり腰痛関節痛の貼付薬など多岐にわたりますが、対象の医薬品にはセルフメディケーション対象と表示してあるので注意して観てください。 

このセルフメディケーションですが、注意点として病気や薬の知識がなく、自己判断で誤った薬を購入してしまう可能性があります。

その結果、症状が悪化したり、重大な疾患の発見が遅れる場合もあります。 

自己判断で薬を購入する際は、ドラッグストアの薬剤師に相談した上で、慎重に判断してから購入し、症状の改善が見られない時や異常を感じた時は、医療機関を受診しましょう。 

この税制を利用するには、その方がその年に健康の保持増進および疾病予防への取り組みを行う必要があります。

予防接種や健康診断などの結果通知表や領収書は大切に保管しましょう。 

札幌フィメールクリニックでは、毎日乳がん検診・大腸がん検診を行っています。

がん検診も疾病予防への取り組みのひとつです。

自分自身の健康に責任を持つことは決して難しいことではないのです。 

みなさん、定期的にがん検診を受けましょう。 

 

Miya 

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