マダニ媒介感染症

最近のニュースで話題になっているマダニ媒介感染症について、すでに皆さんも耳にする機会があったと思います。
マダニに噛まれた際にSFTSウィルスに感染することで、重症熱性血小板減少症候群(Severe fever with thrombocytopenia syndromme)を発症する可能性があります。
潜伏期間は6-14日ほどで、最初の症状は発熱、全身倦怠感、食欲低下や嘔気、下痢などです。
2011年に中国で初めて確認され、日本国内では2013年に最初のSFTSウィルス感染が確認されました。
東アジアから東南アジアにかけて流行がみられる感染症です。
今年は日本国内、とくに西日本で多く感染が確認され、過去最多の感染者が出た2023年よりも患者数が上回っています。
さらに、これまで感染者のいなかった地域でも、確認されるようになりました。
写真は国立健康危機管理研究機構の感染症情報提供サイトのホームページで公開されているマダニ対策に関する資料です。
草むらや藪に入るときには、極力肌の露出を避け、ズボンは靴下や靴のなかに、シャツもズボンの中にいれましょう。
また、マダニは一度嚙みついたら数日血液を吸いますので、野外活動のあとの入浴時には、マダニが肌に噛みついていないか、まんべんなく確認すると良いでしょう。
マダニに噛まれたときは、無理に取ろうとすると、マダニの口の部分だけが皮膚に残ってしまいますので、皮膚科などで適切な処置を受けてください。
すべてのマダニがSFTSウイルスを保有しているわけではありませんが、秋までマダニは活発ですので、これからの行楽でも気を付けましょう。
Akiko