前処置は重要

今日は、札幌フィメールクリニックで大腸内視鏡検査を行う際の前処置の説明をしますね。
検査日が決まったら、その1週間前より毎日排便が起こるように調整し、検査当日は腸内をきれいにするため、2リットルの腸管洗浄剤を2時間かけて服用します。
硬い便が詰まった状態で洗腸剤を飲むと、腹痛や嘔気などの気分不快が現れる場合があります。
強い圧力で排出されるので、便が詰まっていたり腸に狭い部分があると、最悪の場合は大腸破裂するなど、命にかかわる危険なことになりかねませんので、医師や看護師の説明をしっかりと守ってくださいね。
この文面だけを読むと、恐ろしくて検査は受けたくないと思われるかもしれませんが、30年以上看護師で従事していますが、腸の破裂を起こした方に遭遇したことはありません。
むしろ検査を受けないで、病気を放置してしまうほうが恐ろしいかもしれません。
そして、指示通りに腸管洗浄剤を服用する以外にも、大切なことがあります。
それは食事制限です。
札幌フィメールクリニックでは、検査の2日前から繊維質の多い葉物野菜やイモ類、種のある野菜や果物、きのこ、海藻類、こんにゃく、赤身の肉など、消化が遅い食べ物は控えます。
検査の前日は、朝から白米やおかゆ、豆腐、白身魚、卵、スープなど消化しやすい食べ物を選んでいただきます。
夕食は18時までに済ませ、以後固形食や乳製品、野菜ジュース、酒類も禁止しています。
何故前処置が大切かは、大腸内の便を完全に排出することにより、カメラでの観察が鮮明となり、スムーズに検査が進みやすくなります。
また、大腸内の病変を見落とさないことにも繋がります。
大腸内視鏡検査は、前処置に手間はかかりますが、病変を確実に目視できます。
必要があれば、その場で組織を採取することも可能な検査です。
実際にAkiko院長と私は、症状はありませんが、人間ドックで大腸内視鏡検査を経験しています。
もちろん腸管洗浄剤も服用経験済みで、その大変さも実感しています。
しかし検査後、異常なしの安心さの方が優位となり、前処置の事が忘れるほどホッとします。
大腸が気になる方は、検査を受けるチャンスを作ってみてはいかがでしょうか?
Mami