何事も早期発見

大腸がんは、大腸の粘膜から発生する悪性腫瘍です。
特にS状結腸や直腸に好発します。
皆さんもご存じかと思いますが、食生活の欧米化による脂質や動物性たんぱく質の摂り過ぎ、食物繊維の不足や飲酒、喫煙なども影響すると考えられています。
40歳以上で発症リスクが高くなり、60歳代がピークです。
日本人の悪性腫瘍による死亡数のうち、大腸がんの占める割合は増加しており、2023年の厚生労働省の報告によると、男性では肺がん、胃がんに次ぐ第3位、女性は第1位と報告されています。
大腸がんには0期から4期のステージ分類があり、がんが粘膜から大腸壁のどこまで深く及んでいるのか、リンパ節転移があるのか、遠隔転移といって他の臓器への転移があるのかによりステージ分類され、そのステージによって治療法が決定され、また再発率、生存率を予測する目安でもあります。
早期がんは症状に乏しく無症状の場合もあり、進行するに従い便秘、下痢、血便、下血、便が細いなどの症状が出てきます。
最近の報道で日本のロックバンドのドラマーが、2020年に大腸がんステージ4を患い手術、抗がん剤治療、放射線療法を受けつつライブ活動を行っていたと公表され、先日脳腫瘍が発見されたとのことでした。
ステージ4とは、がんが原発巣から他の臓器へ転移した状態です。
5年生存率は非常に低くなります。
早期に発見されればほぼ完治する可能性が高く、定期的ながん検診と早期発見が重要です。
札幌フィメールクリニックでは、毎日大腸内視鏡検査を行っています。
便潜血検査で陽性になった方や、急な便通異常がある方は、ご相談ください
Mami