流す前に

WC

お尻からの出血が不安で受診される患者様に、Akiko院長は普段どのような便なのかを、よく尋ねます。

便は硬いのか軟らかいのか、形、色、量、匂いは強いのかどうかなどです。 

便の状態で便秘傾向か下痢便傾向か、あるいは他の病気であるサインを見逃さないためにも、問診をくわしく行い、症状に応じてお薬を決め、必要があれば大腸内視鏡検査を行います。 

注意が必要な便のサインとして 

1,コロコロ便やゴツゴツとした硬い便。 

 これは水分不足や食物繊維不足で便秘が考えられます。

 常に硬い便だと切れ痔やいぼ痔からの出血の原因となります。

 これからの時期寒くなり、夏場と比べてぐ~んと水分摂取が少なくなることで硬くなることもあるので気を付けましょう。    

2,黒い便や血便は胃や腸などの消化管や肛門からの出血のサインです。 

 また白い便は肝臓の機能障害や胆道系の病気が考えられるので、早めに医療機関を受診しましょう。 

3,悪臭が強い便は不規則な食生活や栄養バランスの偏りなどが原因で、悪玉菌が増えると臭いがきつくなる場合があります。 

 健康な便は黄褐色のバナナのような形でスルーっと出て、量もバナナ1~2本分位が理想です。 

腸内で善玉菌が多い場合の匂いは、酸っぱいような匂いを感じる程度で、殆ど気にならないのが健康的な便です。 

便は健康のバロメーターと言われるほど大切です。 

健康な便の状態を知っておくためにも、排便時毎回観察していただきたいです。 

現在は便利な世の中で、便器の便槽も自動的に水が流れるものがあります。 

便が流れてしまう前に確認しましょう。 

 

Mami 

アーカイブ

ページ上部へ戻る