妊娠・授乳中の乳がん検診

「授乳中だから、乳がん検診は受けられないですよね」
そんな質問を受けることがあります。
実は、時期や方法を工夫すれば検診は可能です。
妊娠中は、おなかの赤ちゃんへの影響を考慮し、放射線を使った検査は、どうしても必要な場合に限られます。
授乳中は乳腺が発達しており、マンモグラフィ検査では乳腺の濃度が高く映ってしまうことがあります。
その結果、しこり(腫瘍)が乳腺の陰影に紛れて、見つけにくいというデメリットがあります。
そのため、授乳中に乳がん検診を希望される場合は、超音波(エコー)検査を選ばれることが多いです。
もちろん、超音波検査は放射線を使用しないため、妊娠中でも安心して受けられます。
また授乳中といっても、回数やお子さんの月齢はさまざまです。
たとえばお子さんが1歳半を過ぎていて、コミュニケーション程度の授乳であれば、マンモグラフィ兼検査も可能です。
ただし、より正確な結果を得るためには、授乳終了後2,3か月をおいてから、乳腺が落ち着いた時期に検診を受けるのがおすすめです。
マンモグラフィ検査と超音波検査、両方の検査を併用することで乳がんの検出感度を高めることができます。
しかし何よりも大切なのは、乳がん検診を受けようという意識です。
「子供がいるからこそ、自分の健康を大切にしよう」ーーその想いが家族を守ることにもつながるのではないでしょうか。
札幌フィメールクリニックでは、診療日は毎日乳がん検診を受けていただけます。
事前にご予約いただきますが、乳がん検診コースについては来院してからご相談いただいても大丈夫ですよ。
Yuika








