感染予防の一つとして

患者さんに直接体に触れる機会が多い医療従事者は、頻繁に手洗いはを行っています。
そして、手術や検査などに携わる医療従事者は、仕事中に時計や指輪など身につけない事が原則です。
何故なら、これらの貴金属には菌の量が多く付着しているからです。
実はトイレの便座より何倍も菌が存在することも実証されています。
人の体に存在する細菌のうち、病原性を示さず、外部からの侵入菌の増殖を防いでくれるものを善玉常在菌といいます。
ところが自分にとっての善玉常在菌が、年齢や免疫力低下などにより他人にとっては悪玉常在菌になることがあります。
最近問題視されているのが、スマホです。
一日スマホから手を離す時間がどのくらいあるでしょうか?
休憩時間や通勤時間帯、食事の時も触っていませんか?
トイレにも毎回持参している方も多いのでは?
外出先でのトイレは、不特定多数の方が使用しています。
トイレは排泄をする場所です。
そこには感染性胃腸炎、食中毒、なかでもノロウイルス、腸管出血性大腸菌O-157などが存在したら、それらは大変少ないウイルス量でも感染してしまいます。
トイレに入り、何らかの菌やウイルスが手に付着した状態でスマホを操作したり、その手が顔や口などに触れて体内に入り感染することがあります。
外出先から戻ってきたら手洗いはもちろんです。
過剰に神経質になる必要はありませんが、気になる方は食事の際にスマホを使う前には、専用除菌シートで拭き取るだけでも効果的かと思います。
これからの時季、インフルエンザや感染性胃腸炎などを防ぐためにも、外出先で安易に使用するのは控えた方が良いかもしれませんね。
Mami








