骨粗鬆症とその予防

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クリスマス直前ですね。

お子様のいらっしゃるご家庭やカップルの皆さんは、イベントの準備をなさっていますか?

我が家は普段とあまり変わらない日として過ごしますが、イルミネーションやツリーの装飾には、目を奪われますね。 

さて、昨日のAIR-G’ ふふふ では、前回は骨密度のお話しに引き続き、骨粗鬆症とその予防のお話をしました。 

骨密度が低下し骨粗鬆症になると、骨が脆いために、骨折のリスクが高まります。 

そして、胸椎や腰椎などの椎体骨折、大腿骨の骨折は、それまでの生活が大きく変わってしまうことに繋がります。 

また、椎体の骨折の場合は、激しい痛みを感じないうちに起きることもあり、自覚症状なく骨粗鬆症が進行する方もいらっしゃいます。 

検査上の値は骨粗鬆症ではなくても、骨が脆いことが原因ですでに骨折してしまった場合は、骨粗鬆症と診断されます。 

健康寿命を延ばし、なるべく長く自立した生活を続けていきたいと、多くの方は考えていると思います。 

骨粗鬆症の予防は、そこに直結する課題です。 

もっとも効果的なのは、成長期から思春期までに増える骨の量を、多くすることです。 

ヒトはお母さんのおなかの中で初めの骨が作られますので、お母さんの栄養状態がとても大切です。 

そして乳幼児期は、短期間に身体が大きく育つスピードが速い時期なので、この時期の成長に必要な栄養管理はとても重要です。 

小学校高学年あたりからは、垂直方向に荷重をかけるジャンプ運動が、骨形成に効果的ということが分かっています。

特に女子においては、初潮の少し前から数年間が、骨の発育にもっとも重要な時期で、小中学生のうちに、負荷のかかる運動をすることが求められます。 

最近は初潮が低年齢化しているので、女の子は小学校低学年のうちから、家の外でたくさん遊んで骨を鍛えたいですね。 

日本人女性は48歳ころを境に、まだ定期的に月経があっても、1年間に約1%ずつ骨密度が低下すると報告されています。 

日常生活のなかでできることは、リスクを下げることです。 

喫煙や過度の飲酒は、リスク因子です。 

運動不足や活動性が低い日常生活も、よくありません。 

筋肉も鍛えて、活動時に身体のバランスが維持できるようにしたいですね。 

栄養については、カルシウムとビタミンDが良いことはご存じと思います。

ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を促し、また骨吸収を抑えることで、骨量維持に繋がり、骨の質の改善にもかかわってきます。 

若い方は紫外線によってビタミンDに代わるプロビタミンD3を、高齢者の2倍以上持っているので、太陽の光を浴びることは骨に良い影響をもたらします。 

骨粗鬆症とわかった場合は、おもに整形外科で治療を受けます。 

内服薬や注射剤など、いろいろな薬がありますが、生活の中で改善できることも大切です。 

まだまだご自身とは関係ないと思わず、骨をコツコツ育てましょう。 

 

Akiko 

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