便秘薬のはなし
肛門外科の外来では、「便秘がちなので、市販の下剤を服用しています」という患者さんは珍しくありません。
薬の飲み方は、便秘をした時だけ服用するという方から、毎日服用している方までさまざまです。
便秘薬にはいくつかの種類があります。
1.大腸を刺激して排便を起こさせる働きのもの、センナ、大黄などの成分です。
2.大腸をソフトに刺激するよう開発された薬で、ビサコジルやピコスルファートナトリムなどですが、センナなどと一緒に配合されている薬もあります。
3.大腸の中で、便に水分をとどめてくれる働きの薬で、マグネシウム系の薬がこれにあたります。便が柔らかくなることで排便を促します。
4.水分とともに摂取することで、腸内で膨張し大腸を刺激する薬で、カルメロースナトリウムが代表的です。
薬の服用でひどい下痢になったり腹痛を伴うようであれば、薬が合っていない可能性があります。
薬を変えたり、飲み方を工夫する必要があります。
また便秘は、食事も含めた生活面での工夫でも大きく改善することができますので、痔は悪くない方でも便秘の相談にいらしてください。
[by Akiko]
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