これって乳がん?
乳房の異常・疾患=乳がん、ではありません。
乳腺外科を受診される患者さんの訴えには、以下のようなものがあります。
【むね・わきの下のしこり】
むねや脇のしこりは、乳腺外科外来での訴えの中では多いものの一つです。
入浴中や着替えのときに偶然見つけた方、乳がんについての報道をきっかけに触ってみた方など、きっかけは様々ですが、セルフチェックを定期的に行っている方は、非常に少ないです。
しこりの訴えがあっても、本当に腫瘍がある方は多くありません。
ただし、それをご自身で判断することは難しいので、早めに受診してください。
【はり・痛み】
痛みの症状はしこりと同じくらいに多い訴えのひとつです。
生理前に乳房にはりや痛みを感じる方は多く、その時期以外にも症状を感じる方がいます。
病気が痛みの原因ではないことが多いですが、乳腺外科で相談していただくとよいでしょう。
【乳頭のかゆみ・異常分泌】
皮膚疾患の場合が多く外用薬で治療を行いますが、乳輪・乳頭がただれを起こすタイプの乳がんもあります。
なかなか治らないただれや、繰り返す症状がある場合は、早めに乳腺外科を受診してください。
【乳房表面のひきつれや陥没などの変形】
乳がんの症状のひとつとして現れることがあります。
今までにはなかった症状であれば、早めに乳腺外科を受診してください。
【しびれ・むくみ】
腕がしびれている、手のむくみが取れない、腕が痛くて上げられないなど、一見乳房とは関係のなさそうな主訴もあります。
乳腺外科で診察するのは乳房まわりの状態です。
心配な症状がある方は保険適応となりますので、受診時は保険証をお忘れなくお持ち下さい。
Akiko