検診・診察・検査
どの言葉も皆さん、使ったことがあると思います。
けれど、この3つの言葉が乳がん検診についてわかりにくくさせていると感じています。
まずは、検診。
これは「症状のない人が、がんの早期発見のために受けるもの」で、自治体や企業の検診をうける場合は助成がありますが、それ以外は自費です。
そして、診察。
これは「症状のある人が、症状のある部位を診てもらうために医療機関を訪れるもの」で、保険診療が適応になります。
健康保険に加入していない場合や保険証を忘れて提示できないと、全額自己負担になります。
さらに、検査。
乳房の病気があるかどうか調べるためには、「検診」でも「診察」でも、同じ検査を受けます。
マンモグラフィ検査と超音波検査が基本です。
症状があってもなくても同じ検査を受けるので、どちらの目的で受診したのか明示せず、「検査を受けにきました」という方もいます。
わかりにくいですよね?
胃がん検診なら胃のバリウム検査、精密検査には胃内視鏡検査。
大腸がん検診なら便潜血検査、精密検査には大腸内視鏡検査。
肺がん検診なら胸部X線検査、精密検査には胸部CT検査。
乳がん検診ならマンモグラフィ検査(対策型検診)、精密検査でもマンモグラフィ検査と超音波検査。
検診と診察の場面で同じ検査を行うのは、乳腺において特徴的です。
これがややこしい原因なのかな~と思い、日々説明しています。
Akiko