食物繊維を効果的に①
便秘対策には食物繊維が効くというのは、誰でも知っている常識といっても差し支えないと思います。
では、食物繊維の何がいいの?どう摂るといいの?ということについて、あまり多くの情報を得ていないかもしれません。
食物繊維は、なぜ身体によいのでしょう?
昔はほとんど注目されていなかった食物繊維ですが、便が長く腸内に留まることが病気のリスクになることがわかってから、食物繊維のもつ健康を促す効果が明らかになり、食物繊維を多く摂る食事が勧められるようになりました。
食物繊維には、水に溶けるもの=水溶性食物繊維と、水に溶けにくい=不溶性食物繊維があります。
性質も異なります。
水溶性の食物繊維は、水の中で粘りのある水溶液やゼリー状になり、これにより消化がゆっくりすすみ、血清コレステロールを下げる性質に影響しているそうです。
また食後血糖の上昇が抑えられることもわかっています。
昆布やわかめのねばねばした部分や、りんごやレモンなどの果物に含まれます。
さらに水溶性食物繊維は、大腸内の善玉菌のエサとなるため、腸内をととのえる働きもあります。
不溶性食物繊維は、穀類や野菜、豆類に多く含まれており、ざらざらしたひも状で、ごぼうの繊維が良い例ですね。
ただし、ごぼうは水溶性食物繊維も含んでいます。
不溶性食物繊維は、胃や腸で水分をたくさん吸収してふくらみ、腸の運動を活発にするため、便通がよくなります。
便のかさもふえることで、さらに排便が促されます。
乾燥した豆類、野菜、えん麦製品などがこれにあたります。
十分な水分を摂ることも必要です。
次回はその、摂り方についてお伝えしますね。
Akiko