新生活とお通じ

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4月も半ばを過ぎ、新たな生活を始めた方も、少し落ち着いてきたころだと思います。

新生活になると起こりやすいのが、お通じのトラブルです。 

 

新たな土地で生活を始めると、本人が意識していなくても、心身ともに負担がかかることがあります。

緊張や不安は、腸の活動に大きく影響を与えることがあるからです。 

 

ストレスがきっかけで下痢になってしまった場合は、消化の良いものを食べて、適度に身体を動かし、そしてゆっくり体を休めることができると良いのですが、下痢の回数が多い場合や腹痛を伴う場合は病院を受診しましょう。 

 

もっとも多いのは、不規則な生活、偏った食生活による便秘です。 

親元を離れて新生活を始めた若い世代は、急激な食生活の変化で、便秘を起こしやすくなります。

一人暮らしのビギナーさんが、初めから自炊をこなすことは難しいと思います。

実家で毎日食べていたようなバランスの良い食事がとれず、便通異常を起こしてしまいます 

 

最初の解決法は、食事内容の見直しですね。 

若い世代の患者さんには、みそ汁やスープなどを、数食分作ることをお勧めしています。

肉や野菜、豆腐やキノコなど、たくさんの食材をいれることで、栄養のバランスもよく、かつ、温かい食べ物は内臓をあたためてくれるので、便秘にも効果的です。

冷蔵庫で保管して、1食分ずつ小分けにしてあたためることで、日持ちもします。

冷蔵庫に少しずつ残っている野菜を一口大に切って、コンソメなどを使って作るスープは、とても簡単ですが、具材の味がよく出て、美味しいです 

最近はインターネットでレシピを検索できる時代ですから、楽しみながら工夫できると良いですね。 

 

食生活の工夫をしても、便秘の改善が難しいときは、市販の整腸剤や酸化マグネシウムという便を軟らかくする薬を少しずつ試してみるのもよいでしょう。 

薬を購入するときは、成分を確認してほしいと思います。

乳酸菌などの腸を整える成分や酸化マグネシウム単剤であれば、効果はゆるやかですが、大腸刺激性下剤の成分、センナやダイオウ、麻子仁、ピコスルファートナトリウムという合成下剤は、効きすぎると腹痛を起こし、ひどい下痢になることもあります。 

初めての薬に不安がある場合は、もちろん病院を受診しましょう。

便秘くらいでと思わず、相談してください。 

 

Akiko 

 

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