良い働き
皆さん健康診断などで、血液検査結果の項目に、脂質(総コレステロール、LDL-コレステロール、HDL-コレステロール、中性脂肪)の数値を目にされたことがあると思います。
この脂質は、心臓病や脳卒中を引き起こす動脈硬化の指標となるもので、健康診断の項目の中に、必ずと言ってもいいほど含まれています。
脂質というと、身体に悪いイメージと捉えているかもしれませんが、HDL-コレステロールには良い働きがあります。
HDL-コレステロールは、増えすぎたLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)が動脈硬化を促進させるのとは反対に、抑制する働きがあるので善玉コレステロールと言われます。
LDL-コレステロールを減らし、HDL-コレステロールを増やすには、日々の食事を見直すことも、ひとつの方法です。
例えば豆腐、納豆などに含まれる大豆たんぱくは、コレステロールの吸収を抑える働きがあります。
またオレイン酸が豊富なオリーブ油、アジ、さんまなど青背の魚に含まれるDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸は、HDL-コレステロールを下げることなく、LDL-コレステロールを減らす働きがあります。
生活習慣においては、運動不足や喫煙がHDL-コレステロールを下げる原因ではないかとも考えられています。
コロナ感染拡大に伴う自粛で、家で過ごす時間が増えたと思いますが、脂質系の数値の異常に心当たりの方は、今一度生活習慣を見直して、健康的に過ごしましょう。
Mami