注入軟膏の入れ方
札幌フィメールクリニックでは、痔の診断を受けた患者さんのほとんどに、痔の外用薬を処方します。
外用薬は、特に坐剤を希望される患者さん以外は、肛門内や肛門外どちらにでも使用できる注入軟膏を処方します。
注入軟膏は坐剤よりも先端が細く、ソフトな容器に入っており、薬の温度管理が不要で外出先でも持ち運びしやすい長所があります。
また、薬剤が軟膏状やクリーム状になっているため、素早く患部に浸透し効果を発揮します。
札幌フィメールクリニックでは院内処方で対応していますので、初診の方にはお薬の使用方法を診察後に説明します。
その中で、これまで注入軟膏を使用したことがない、あるいは見たことがない、過去に使用したことがあるが上手く入れられなかったという方が多いです。
初めて使用される方は、『自分にはできるかしら?入れるのに痛くないかしら?』と、説明中に不安げな様子が伺われます。
正しい使い方をしていただき、十分な効果を期待したいので、ここで説明致しますね。
1、キャップを外したあと、滑りをよくするため軟膏を少し出す。
2、膝を曲げて立ち(中腰)、手を後ろ側に回すか前側から股の間を通して挿入する。
難しい場合は、しっかりかがんで入れるか、横向きに寝た姿勢や仰向けで膝を曲げた状態 などご自身が挿入しやすい体勢にする。
3、容器先端をそーっと静かに肛門に挿入し、ノズルの付け根までしっかり入れる。
この時、痛い場所に当たらないように、色んな方向から入れてみる。
4、軟膏を容器から押し出したら、そのままの状態で引き抜く。
排便後や入浴後あるいは寝る前にと症状に合わせて、1日1、2回使用されると効果的です。
確実に注入できれば、2,3週ほどの使用で十分な効果も期待できるはずです。
Mami