日課にトレーニングを
妊娠中や出産後に便秘や便漏れ、尿漏れなどの経験をしたことはありませんか?
これは妊娠や出産によって骨盤が開き、骨盤底筋群が緩むためと考えられています。
また加齢に伴って筋力が低下し、このような症状が現れる事もあります。
骨盤底筋とは、骨盤の底でハンモックのように膀胱、子宮、直腸などが下がらないように支えている筋肉群の事です。
この筋力が弱ると便通異常や尿漏れに繋がるというわけです。
しかし、この筋肉を鍛えることで症状の改善が期待できます。それは肛門と尿道を締める運動です。
色々とトレーニング法はありますが、普段私が患者さんに説明している方法をお伝えしますね。
① 仰向けに寝て膝を少し開き立てて行う体勢、または椅子に座って、もちろん立ったままでも行えます。
大切なのは締める部分を意識することですので、その時の気分に合わせて行って良いです。
② つぎに、締める部分に集中します。尿意や便意を感じたら漏れないように我慢するようなイメージで行うと感覚をつかみやすいです。
③ 集中できたら尿道を締め、骨盤内の直腸、膀胱、子宮を体の上部に引き上げるような気持ちで1~10ほど数えてください。
数えたら体の力を一度抜いてリラックスして下さい。
④ ③を繰り返すこと10~15回で1セットにします。
これを1日3回、つまり3セットを毎日行うように説明しています。
札幌フィメールクリニックでは便漏れの患者さんに、肛門括約筋トレーニングとして行っていただいています。
トレーニング効果はすぐには現れませんので、1か月後位に受診してもらい、効果を確認しています。
ほとんどの方は効果があり、改善に向かいますが、良くなっていると感じても、根気よく続けてもらいます。
継続は力なりで日々の努力が必要ですが、悩みから解消されるのであれば頑張れますよね。
ヒップアップの効果もありますので、便漏れ尿漏れでお悩みのない方にもお勧めですよ。
Mami