ひとり暮らしと便秘
3月、4月は卒業や入学、進学、就職などで、あわただしく過ごしている方が多いと思います。
とくに、進学や就職で親元をはなれ、ひとり暮らしをする方も多い時期です。
この時期にみられるのが、ひとり暮らしを始めてから食生活ががらりと変わり、便秘気味になってしまっという患者さんの受診です。
便秘がきっかけでおしりの痛みが出てしまい来院される方が多くなります。
環境の変化はもちろんですが、新しい生活に慣れず、食事の準備もおろそかになるでしょうし、ひとり分を作るのが億劫で、外食やお惣菜を買って済ませてしまうことも多いでしょう。
ごはん、麺、パンなどがメインで、食物繊維の摂取が減ってしまうことが原因のひとつです。
受診された患者さんには、もちろん薬での治療を開始しますが、食事の指導も行います。
バランスよく食べることが必要なことは、誰でも知っていることですので、具体的にお話します。
よくおすすめするのが、みそ汁やスープです。野菜をたくさん入れて、2,3日分まとめて作れば、あたためるだけで食べられ、食事で水分を摂取できる点も、便秘対策になりますので、効果的だとお伝えします。
実際に取り組んだかどうかまではお尋ねしませんが、自分なりの工夫もしてくれると、治療もスムーズです。
写真は、冷蔵庫にあるいろいろな野菜をダイスカットして、コンソメ味で作ったスープです。
簡単ですが、野菜のうまみが出て美味しいですよ。
あたたかくなり、気分も上がります。
おなかに良い食事をとって、よいお通じを維持しましょう。
Akiko