便が細くて心配
便は出ているが、便の細さを気にされて受診する患者さんがおられます。
便の細さ以外に普段の排便状況を伺うと、次のような症状を訴えることもあります。
1、普段の便が常に軟らかい
2、一日に数回分けて排便がある
3、残便感がある
4、排便前にお腹が痛む
5、便秘と下痢を繰り返す
6、下痢が続く
7、おならが沢山出る
などです。
便の太さは摂った食事の内容や大腸、肛門の状態などによって変化することがあります。
通常大腸内は直径4㎝ほどあるので、便通の良い人は、まさにバナナ状の便が出ます。
便が細くなるのは、便になる残渣が少ない場合、便が軟らかいため太くならない場合、そして大腸や肛門に狭い部分ができてしまうことが主な原因です。
具体的な例をあげます。
一つ目は、無理なダイエットや加齢による食事量の減少。
腸に何らかの異常があるわけではないが、十分な太さの便が出るだけの食事を摂っていないなどです。
二つ目は、腸の機能的な異常で、下痢や軟便の場合です。
過敏性腸症候群があげられます。
ストレス感じていると、腸と脳は密接な関係にあるため、自律神経のバランスが崩れてしまい、お腹の不調につながることがあります。
三つ目は、腸内に狭い部分が生じている場合です。
腫瘍や炎症による狭窄で、便が通過中に細くなってしまうものです。
四つ目は、肛門狭窄です。
切れ痔を繰り返すと肛門が狭く、伸びが悪くなってしまうことがあります。痛みを伴うことが多いです。
便が細いだけですぐに病気に結び付けることはできませんが、長く続く場合は医療機関の受診をお勧めします。
札幌フィメールクリニックでは、日々多くの患者さんの便通相談を行っております。
更に必要に応じて大腸内視鏡検査も行っております。
大腸内視鏡検査実績は数多くありますので、安心して受診してくださいね。
Mami