睡眠不足と腸内細菌
昨日のAIR-G brilliant days Fでは、睡眠不足と腸内細菌のお話をしました。
良質な睡眠をとることは、身体にとってとても大切だということは、みなさんご承知の通りです。
良い眠りのためには、朝起きたら朝日をしっかり浴びることが大切ということ、以前にお話したことがあります。
良い眠りについては世の中の関心も高く、快眠グッズや寝具がたくさん販売されていますね。
規則正しい生活や、入浴で身体をあたためること、もちろん食も整えて、よりよい眠りを得るため工夫をしている方も多いと思います。
今回は睡眠不足と腸内細菌叢の関連についてお話したいと思います。
睡眠不足は腸内細菌叢の異常であるdysbiosisを誘導し、病気のリスク上昇につながるだろうと考えられていましたが、どういったしくみかは解明されていませんでした。
最近、睡眠時間が短いとαディフェンシンという物質の分泌量が少ないという北海道大学大学院の研究論文が発表されました。
αディフェンシンは外部から侵入した病原菌を強く殺菌しますが、腸内の常在菌に対しては殺菌作用を示しません。
αディフェンシンは腸内環境を良好に保つための重要な役割を担っています。
研究では、睡眠時間の異なる平均年齢53歳成人のαディフェンシンの分泌量を測定したところ、睡眠時間が短いひとほどαディフェンシンの分泌量が減っていることが分かったそうです。
中高年の睡眠不足が、免疫をつかさどる腸内細菌叢に影響することがわかり、睡眠をしっかりとることが、免疫を保つことにつながることが明らかとなりました。
では、睡眠時間はどれくらいがよいのか。
10代までの成長期は、当然睡眠時間は長いです。
成人になると6時間から8時間くらいの方が多いそうです。
目安は、目覚めがすっきりしていて、日中眠気をおこさず活動的に過ごせるような睡眠時間が良いそうです。
良い睡眠も健康の秘訣です。
寝だめはすることができませんが、寝不足続きの方は、短時間の昼寝をすることも良いそうです。
健康維持のため、ぜひ睡眠も整えましょう。
Akiko